野ばら

以前からBLの作品の中で子供がいる男性に萌えを感じるというファンが多かったのですが、子供がいる年齢なのに若い男性に恋愛感情を持ってしまい背徳感を感じてしまうという作品が多かったように思えます。
つまり子供が重要なのではなくあくまでも子供のいる男性に魅力を感じているわけです。
BLを読んでいる人は男性が同性愛で恋愛をしているというシーンを見たいわけです。
ですので本来であれば子供の存在はBLにおいて不要な存在となっているのです。
ですので基本的に子供のいる男性を題材にしたBL作品では基本的に子供は重要なポジションとしては描かれていません。
しかしそれではリアルな描写を描くことは出来ないのではないでしょうか?
この野ばらの場合は子供に重点を置いているという作品となっています。
主人公である武は子供がいるけどうだつの上がらない神田と子供のモネの世話をしながら生活をしています。
彼の中で神田も大切だし子供のモネも大切に思っているというシーンが多く描かれているというこれまでのBL作品とは一線を引いている作品となっているのです。
雲田はる子が作者としてこの作品を描いているのですが、BLを前面に出しているのではなくストーリーを重視している作品だと思います。
彼女の作品は基本的にこの傾向が強く読み物としても十分に読み応えがある作品といえるでしょう。
無駄な描写は全く挟まずに常にストーリーが進行しているような作品となっていてお勧めですね。
なおこの作品には他の作品も収録されていますがそれぞれの作品がとても読み応えのある作品となっていますので皆さんもぜひ読んでみてください。
大切な人が大事にしている子供だから自分もその子供を大切にするという純粋な主人公の行動には共感を覚える人も多いのではないでしょうか。

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