音楽と漫画と人
音楽と漫画と人という作品は毎月2ページだけ連載されている作品なのですがとても面白いです。
ストーリーとして展開されているわけではないですし漫画誌によって連載をしているわけではないのですが、このわずか2ページだけに色々な描写を盛り込んでいるインパクトの強い作品となっています。
作者である戸田誠二氏は短編作品を得意としており、その才能やノウハウを2ページに凝縮しているような作品となっています。
これまでも彼の単行本には紹介文が帯についているのですが、かなり印象的ですね。
「感受性が無いなら読むな」
清々しいくらいの謳い文句だと思いますね。
限られたページだから描けるシーンも限られている。
その限られたシーンで何を読み取るのか?が重要となるでしょう。
実際に漫画を読んでみればどのような作品なのか分かると思います。
回ごとに登場する主人公は異なっていますし基本的に主人公の名前も紹介されていません。
音楽活動をしている人や漫画家などが登場をするのですが、特に有名というわけではなくどこにでもいるような人たちが登場をします。
芸能人や作家として志していたけど、志半ばで挫折をしてしまい結婚をしたり会社員として働く人が多い業界でドロップアウトをしてしまった人たちを描いているs買う品となっています。
ちょっとしたミラクルや、今を必死に生活している人たちにスポットをあてて作品にしているわけです。
ありきたりな人生だとしてもその人生一つ一つがかけがえの無いものだということを作品で訴えかけているのです。
そんな深いテーマをたったの2ページにまとめているのですからかなりの才能といえるのではないでしょうか?
このような点も踏まえて感受性が無かったら全く共感をすることができない作品となっているのですが、このようなテーマを毎月欠かさず連載をすることができる作者は非常に高い感受性を持っているといえるでしょう。