家族のそれから
ひぐちアサさんはおおきく振りかぶってという作品で一気に人気漫画家として注目されるようになったのですが、心理学を大学で勉強をしてその心理学を作品に盛り込んでいるのだそうです。
そんな経歴のある彼女が描いた作品として色強く描かれているのが家族のそれからという作品ではないでしょうか?
若い義父と再婚をして2人の子持ちのお母さんと生活をすることになるのですが、お母さんが死んでしまい、連れ子の子供たちと義父が一緒に生活をすることになります。
どのようにして家族として生活をするのかをそれぞれが考えるというストーリーの作品となっています。
作品の前半部分はかなり重い内容となっていますね。
連れ子は高校生の男の子と女の子なのですが、多感な年頃ですので母親が亡くなってしまって義父と一緒に生活をするということの葛藤を描いています。
そして二人は義父に迷惑をかけないように生活をしようとしてしまうのです。
様々な苦しみなどがこの二人を苦しめてしまうことになります。
そして義父は妻が残した子供達を自分の子供として成長を見守ろうとするのですが、なかなか親しくなれずにその葛藤に悩んでしまうことになっています。
さすが作者は心理学を学んでいるだけに子供と義父の心の葛藤などを上手に描いていますね。
義父はもう大人ですが妻が死んでしまって悲しみに浸ってしまいます。
しかしこのままだと家庭が壊れてしまい家族がバラバラになってしまう。
この二つに板ばさみになっている状態で家族としての絆を深めていくという内容となっているのです。
誰が良いとか誰の考えが悪いというものは全く描写されておらず、どのようにして今ある家庭を守り家族として生活をしていくのかを模索するという名作となっています。